同居を考えたときに思い浮かべるのが
「2つの家族が一つの家に住むなんてうまくいくの?」
「支え合いながら生活したいけどプライバシーはちゃんとほしい」
「今の生活リズムはそのままキープしたい」
などといった不安や想いですよね。
最近は、共働き夫婦が増えていることからも2世帯住宅を選択する
家族が多くなってきています。
同居は、親世代・子世帯にとってもメリットがあります。
特に最近の2世帯住宅のスタイルは多様で、
それぞれの家族のライフスタイルに
合わせてプラニングが可能です。
- 親世帯への同居
- 子世帯への同居
PROFILE
親世帯
60代の夫婦ふたり。
持ち家は築20〜30年。
子世帯
20〜30代の新婚。
結婚を機に、実家のあるへ移住を計画。
新居を親へ相談したところ、金銭的・生活面でもメリットある実家を改装し、2世帯住宅を検討することに。
同居の前に確認しておくポイント!
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1 プラン作りの前に同居の目的やお互いの生活スタイル・要望を整理しよう
離れて暮らしているとお互いの生活については意外と分からないものです。また、同居には賛成していても気になることや、心配な点などは確認しておくことによって、納得してプラン作りに取り組めるはずです。 -
2 家庭内における一人一人の動き方や時間帯を整理して
親も子どもが家にいた頃の生活と現在では生活リズムが異なります。程よい距離感を保つためには、生活のペースが崩れない工夫が必要です。家の構造を考える前に必ず話し合って伝えておきましょう。 -
3 家族が増えた分だけ物が増えるので収納スペースはしっかり確保しよう
意外と見落としがちになる収納。あまりものが多いと入りきらない可能性もあるので、引っ越しでは断捨離を心がけましょう。 -
4 経済的な負担の範囲を事前に決めておこう
家のリフォームにかかる費用はもちろんですが、税金や光熱費、場合によっては食費についても
話し合っておきましょう。住み始めてからのトラブルを防ぐには最初が肝心です。
PROFILE
親世帯
70代のおばあちゃん1人。ご主人は先立ち、築40年の持ち家に住む。年金支給・要介護認定
子世帯
50代の共働き夫婦。 持ち家は築15〜20年。
おじいちゃんが亡くなり、介護が必要な母親が心配になり、母親のためらいがあったものの、将来の介護を見据 えて同居に踏み切ることに。
同居の前に確認しておくポイント!
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1 プラン作りの前にお互いの生活スタイル・出来ることと出来ないことを整理しよう
高齢になった両親を暖かく迎えたい気持ちから何から何でも手厚くしてしまうと、両親の自立を 妨げてしまう場合があります。また、介助者にとっても慣れない介護は精神的・体力的にキツく なってしまいがち。お互いの出来ること・出来ないことを見極めながらプランしましょう。 -
2 家庭内における一人一人の動き方や時間帯を整理して
程よい距離感を保つためには、お互いの生活のペースが崩れない工夫が必要です。いくら親子で も長年離れて暮らしていれば考え方、生活パターンが異なるのは当たり前です。以前のように力 関係も変わってきますし、すぐ「昔のように」とはいきませんが、お互いを知ろうとする一歩か ら始めてみましょう。 -
3 家族が増えた分だけ物が増えるので収納スペースはしっかり確保しよう
意外と見落としがちになる収納。あまりものが多いと入りきらない可能性もあるので、引っ越しでは引っ越しでは、モノを減らすことを心がけましょう。 -
4 バリアフリーを考慮し、段差や部屋の温度差がない環境を作りましょう
現在の身体の具合だけでなく、将来を見据えてプラニングにしましょう。足腰だけでなく、腕力 の低下や視界が暗くなってきたりするので、扉の取っ手は大きく、また明るい照明器具へ取り替 えるとよいでしょう。
生活スタイルに合わせて二世帯住宅タイプを考える
キーワードは「程よい距離感」「生活時間帯の違い」
同居をする家の間取りを考えるときに一番気にしたいのが、「距離感・プライバシー」と「生活の時間帯」です。これによって、部屋の個数や、設備を置く場所が異なってきます。
水回りもリビングも一緒
同居タイプ
仲良い3世代ファミリーみんなが集える空間のある家
- 敷地面積に余裕がない
- 出来るだけ安く抑えたい
- 3世代が集う機会が多いほうが良い
- 子どもの送り迎えなど、日常的に子どもと過ごす時間が多い
- これまでも頻繁に家族が行き来してきた仲良し家族
玄関を共用に
半同居タイプ
同居のメリットを良いところどりしたい!
- 水回りは別々にして、生活リズムを気にすることなく過ごしたい
- 気軽に行き来できる家にしたい
プライバシーを守れる
独立タイプ
身近になってもこれまでの生活を着々と!
- 家が広く余裕がある
- 玄関や水回りは全て別にしたい
- プライバシーを尊重して、普段はこれまでの生活を続けたい
- 緊急時など必要なときに支え合える関係が望ましい
- 費用に余裕があり、経済面で依存したくない