親の介護のためにバリアフリーリフォーム工事事例
今回のお話は、別宅でお住まいの高齢のご両親と同居をするにあたっての相談からでした。車椅子で行き来できる寝室・シャワー室や洗濯物などの洗い物ができる水廻り設備が欲しいというご要望でした。
築17年 | 工期:2か月 |
予算 |
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430万円 |
依頼時のご自宅の様子&お客様のご要望
- 車椅子で利用できる寝室が欲しい。
- 介護の観点から、寝室から隣接して、身体を洗ったり・洗濯スペースといった水廻り設備が欲しい。
- TV・エアコンなど
住まいるオスカーからの提案
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その1 水廻り工事において
お客様は、当社オスカーホームにお住いのご家族で、今回は高齢のご両親と同居するにあたって、住まい環境をどうすればよいかというご相談を頂きました。色々とお話を伺う中で、まず生活に伴って必要な工事の優先順位を、ご確認させて頂きながらお話を進めさせて頂きました。
水野 (みずの)
(プロフィール)
和室6帖間+押入れ+床の間を寝室に
寝室のスペースを、既存の和室部屋を改装する事にしました。まず優先順位として、床をフローリングにするべきですね。それと夫婦のベッドスペースを確保する為、寝室は広さを優先しまして、収納部分は寝室に設けない形をとりました。既存の間仕切り壁に開口部を設け引き戸にして段差はスロープで隣接の部屋にも行き来できるようにしました。
隣接の水廻りへの、動線も配慮して、開口部を広く取り車椅子での出入りがしやすくしました。
外部より
水廻り部分ですが、既存物置を移設して、増築致しました。既存住宅が2×4住宅でスラブオンの為、給排水を確保しようとすると、段差が出来たり費用も高額になる為、増築が一番良いという提案です。まずは外部工事からです。写真は基礎の段階です。和室の引違い長戸が物置前に写ってます。長戸を撤去して寝室の採光窓の設置と構造的な補強工事及び水廻りへの出入り口を作るなど行い、増築部分は既存住宅基礎に新規基礎を添うように施工して、構造的に独立したものにて設計させて頂きました。
外部2
雨仕舞いの関係上、写真のような範囲で、既存のサイディングを解体する必要があります。
残念ながら既存のサイディングは廃番でした。
内部(躯体)
脱衣室への開口部の上側に新規にて構造補強します。
写真は水廻りへの開口部(右側)と寝室の採光窓(左側)
水廻り部分
増築は1坪の洗濯機と洗濯流し及び脱衣室と0.5坪のシャワーユニットを設置いたしました。シャワーユニットも、脱衣室の扉も有効開口が広い為、車椅子でも通れる仕様にしています。
水廻り部分遠目より
トイレ1
トイレ部分は、設備交換と内装工事を行わせて頂きました。
あと、手摺工事を行わせて頂きました。
トイレ2
遮断器のように、開口部を橋渡ししながら、手摺として使用できる物です。