古民家風リノベーションの魅力と良さは?
暖かみや柔らかさを感じる「古民家」という響き。最近は「古民家風」リノベーションも注目されています。
「古民家」とはどんなもの?
「古民家」の具体的な定義は、ありません。一般的に、戦前(昭和20年ごろまで)に建てられた、日本建築のことを言います。また、一口に「古民家」と言っても、農村民家や町民民家、武家民家など種類はさまざま。
「古民家」に感じる魅力
「古民家」に感じる魅力は、人それぞれですが、以下のように感じる方が多いのではないでしょうか。
- 木材や土壁、漆喰(しっくい)などの天然素材で建てられていて、暖かみや柔らかさを感じる。
- 黒光りする大黒柱や太い梁などを用い、重厚で落ち着いた感じがある。
- ふすまや障子を使っているので、開け放しにすると自然との一体感が得られる。
- 全体的に、日本の伝統な美しさや威厳を感じさせる。
「古民家風」リノベーション、どんな風にするの?
実際に古民家を移築したり、古民家のある場所に引っ越したりするのは、なかなか大変。ということで、人気を集めているのが「古民家風」リノベーション。どうすれば、「古民家風」が得られるのでしょうか。以下に、そのポイントを記しました。
1 古材を再利用する
新品の素材ではなく、あえて古材を利用。こうすると、年期の入った古民家らしさが出てきます。ただ古材をそろえるのは、なかなか困難。家の中で目立つ場所に1点利用するだけでも、存在感はあります。
2 木製の柱や梁を設置する
古民家で連想するのが、「大黒柱」や「梁」という人も多いでしょう。これらを設置するだけで、一気に古民家風に。木製では強度が保てない作りの場合、「飾り」として取り入れる方法もあります。
3 木と紙の素材を取り入れる
古民家イコール木と紙できている。といっても過言ではありません(だから、昔は火事がとても多かった)。ですので、壁や床、天井を木目調(木材でなくても)にしたり、障子やふすまを、一部分だけでも取り入れたりしましょう。
4 黒や白のモノトーンで重厚感を出す。
使い込まれた古民家は、囲炉裏にいぶされたり、住人が触れたりすることで黒光りしています。ですので、内装・外装ともに黒と白のモノトーンを基調にして、重厚感を出しましょう。
5 家具や生活用品に、和の雰囲気を取り入れる
「古民家風」リノベーションを言うのならば、外装・内装だけでなく、家具や生活用品にもこだわりを。たとえば、こんな感じ。
- こたつを置く(可能ならば、掘りごたつ)
- ダイニングテーブルの代わりに、ちゃぶ台を置く。
- チェストの代わりに、和ダンスを置く。
- 時計を置くなら、振り子時計を。
見える部分だけでもいいので、「こだわり」を出してみませんか。オリジナルの「古民家風」を作りましょう。