エンディングノート、その目的と内容は?
これまで、生前・遺品整理業者を紹介してきました。これらの中には、エンディングノートプランナーが勤務している、または契約者にエンディングノートを贈呈する業者もありました。今回は、最近よく耳にするエンディングノートの意義や書く内容について、お伝えします。
エンディングノートの目的
エンディングノートとは、自身の終末期や死後に、家族が手続きや様々な判断を進めるときに、必要な情報(延命処置や葬儀、財産など)を書き残しておくノートです。
遺言書と異なるのは、法的効力がないこと。そのため、記載に際して「家族が参考にするもの」という認識を持ち、遺産相続を行うのであれば、必ず遺言相続を行いましょう。
エンディングノートプランナーとは
2010年頃から様々な媒体で紹介されて、認知度も上がったエンディングノート。関連書籍やノートなども、色々な業者から出されています。その反面、どのようなノートに何を書いておけば安心なのか、という疑問や不安を抱えている方も増えています。
そんなときに頼りになるのが、エンディングノートプランナー。ノートの作り方や活用の仕方を教えてもらえます。また、文章を自身で書くのが難しい方には、話しを伺いまとめてもらうことも可能です。相続整理だけでなく生前整理を行う前に書いておけば、大いに活用できそうです。
一般社団法人 エンディングノートプランナー養成協会のHPはこちら
市販のエンディングノートの内容
では、市販のエンディングノートはどのようなものでしょうか?コクヨの「もしもの時に役立つノート」を例に取ってみましょう。
「もしもの時に役立つノート」の中身
- サイズ:6号サイズ(セミB5)で32枚(64ページ)。一般的なノートと似たようなサイズです。
- 内容:
- 「はじめに」:ノートが必要な事例を紹介。
「家族が入院して困った話」
「親が亡くなったときに困った話」
「日常生活の中で困った話」の3点です。 - 「自分のこと」「資産(預貯金、保険など)」
「気になること(携帯・PC、WEBサイトのIDなど)」
「家族・親族(一覧、冠婚葬祭など)」
「友人・知人(一覧、連絡先)」
「医療・介護(告知・延命措置、介護など)」
「葬儀・お墓」「その他(写真と各種データについてなど)」と続きます。
- 「はじめに」:ノートが必要な事例を紹介。
誰にとっても、一大事。ということは、年齢に関わらず「もしも」に備えて用意すべきものかもしれませんね。
また、ディスクケースが付いており、CD-ROMや写真なども保管できます。ノートに書ききれなかった情報をCD-ROMに入れておくことができます(CD-ROMは付いていません)。
エンディングノートというと、死後の相続のために使うものと考えていましたが、生前整理や日常生活の困ったとき用に、幅広くそして手軽に使えるものだと今回調べて感じました。
まずは購入して、思い立ったらすぐ記入できる状態にしてもよいかもしれませんね。