知っておきたいリフォーム基礎知識。リフォームの進めかた

リフォームを検討し始めると、色んな情報が集まってきて何から手をつければよいのかよく分からなくなることがあると思います。今回は、リフォームを検討しはじめた方に、住宅リフォームを効率良く進める手順をお伝えします。

まずは、おススメ冊子の紹介

373415書店には多くのリフォーム関係の書籍があります。でも、多すぎてどれを買えばいいのか迷いますね。おススメは、(社)住宅リフォーム推進協議会の刊行物です。こちらのHPではリフォーム関係の書籍が安価もしくは無料で、購入できます。ここでは、『安心・快適 住宅リフォームハンドブック』(平成28年)を元に、リフォームの進め方をお伝えしていきます。

1.イメージをかためる

・「やりたいこと」をしっかり決める。
・建物診断による住まいの総点検が必要か検討する。
・住まいの図面などを探しておく。
・優先順位を整理する。
・専門家に相談することも考える。

築年数がかなり経過した住宅は、専門家に診断(ホームインスペクション)をしてもらうと、リフォーム後も安心して住むことができます。> ホームインスペクションとは

2.費用の目安を立てる

・全体の予算の総枠を決める。
・助成制度が利用できないか確かめる。―住んでいる自治体で、リフォーム工事向けの助成や税制度優遇等の支援策を設けているか。
・ゆとりを持った資金計画になっているか確認する。―工事の途中で思わぬ不具合が見つかり、変更や追加工事が必要なことが。

3.事業者を決定する

・事業者の候補をリストアップする。
・複数の候補の中から、事業者を決定する。

4.契約書を取り交わす

・内容を確認し、必ず書面で契約する。
・契約書に添付された書類も確認する(請負契約定款、設計図書・仕様書・見積書など)。

5.現場を確認する

・工事前に注意することを確認する。―工事部分の家財の片づけ、ご近所へのあいさつ(騒音・ホコリなどが発生するため)などが必要。
・工事が契約どおりに進んでいるかを確認する。
・追加や変更の工事が発生したら、書面で確認し、契約変更する。

6.工事の最終確認をする

・事業者と現場の最終確認を行う。
・引き渡しの手続きを行う。
・書類を確認して保管する。
・アフターサービスの範囲やメンテナンスの目安などを確認する。

上記の順で進めていけば、リフォーム工事は効率良く進められ、またトラブルに巻き込まれる可能性も少なくなります。「確認」の言葉が何度も出てきますが、ここが肝の部分。プロの作業に、口を挟むのは気が引けるかもしれませんが、自身の大切な家をお任せするのですから、素人ゆえに疑問に思うことは積極的に相談しましょう。それにより、コミュニケーションが取れ、工事も円滑に進むといえます。

一般社団法人住宅リフォーム推進協議会は、「住宅リフォーム市場の環境整備と需要喚起」を目的として、消費者とリフォーム業者双方が有益で健全なリフォームができることを目指しています。ちなみに、ここで紹介したハンドブックは、一部に限り無料配布です。
http://www.j-reform.com/