季節ごとの住居のお手入れで大切なこと~冬
住居のお手入れには、季節ごとに押さえておきたいポイントがあります。今回は、冬ならではの必要なお手入れについて紹介します。
冬のお手入れ:メインは年末の大掃除
一年に一度、無性にキレイ好きになってしまう年末。普段手をつけていなかった場所のホコリや汚れを、無理せず計画的に落としましょう。
外回りも点検して、傷みのひどい場所は業者にできるだけ早く連絡しましょう。連絡が送れると、修理が年明けになることも。また、断捨離モードに入るのもこの時期。使わないものは、思い切って処分しましょう。
家の点検・冬対策もいまのうちに!
1. ガス器具の点検
室内を密閉しがちになる冬場。ガスホースの亀裂や元栓の開閉をしっかりチェック。また、何年に一度かは、業者にガス器具やガス配管などを、総点検してもらいましょう。
2. 害虫・獣対策
冬場は害虫・獣の活動が鈍る時期。この時期に、駆除用ダンゴなどを設置してしっかり対策を。季節にかかわらず、食品や残飯の管理・処分は徹底して、室内はいつも清潔に保ち、彼らに嫌われる家にしましょう。
年末年始は、ゴミの収集が休みになったり、帰省や旅行で自宅を空けることもあるので、特にゴミの管理はしっかりと。
3. 消火器の点検
石油・ガスストーブの使用や空気の乾燥などで、冬期は火事が起こりやすい時期です。火の元には十分注意し、消火器の使い方や置き場所について、家族で確認しておきましょう。
また、消火器の薬剤には使用期限があります。薬剤のみの交換も可能ですので、まずは取扱店に問い合わせてください。
4. 配管の凍結防止
冬の寒さが厳しい北陸地域で、特に注意することがこれ。朝起きて、「あっ、水が出ない……」となったら大変です。
そうならないために、
- 蛇口を少しゆるめて水を少量出しておく。一番簡単な方法です。ただ、うっかり排水口部分に洗面器や洗い桶を置いた状態にすると、あふれた時に、辺りは水浸しに(経験談)。
- 屋外のメーターボックスや水道管は、布を巻き付けたり、発泡スチロールで保護する。
- 不凍栓(水抜き栓)を使う。水道管の凍結を防ぐために、水道管の中の水を排出する栓です。
地表に出ていたり地面の浅い部分にある水道管は、気温が氷点下になると凍ってしまいます。対して、深いところは暖かく水が凍ることはないので、そこから水を排出させます。凍結を防ぐには、安全で確実な方法といえます。
凍結してしまったらどうしたらいいの?
まずは、気温が上がって自然に水が流れるまで待つことをお勧めします。ただ、軽い凍結なら地面から露出している水道管や水栓などにタオルか雑巾をかけ、その上からゆっくりと「ぬるま湯」をかけると直ることもあります。このとき、「熱湯」は禁止!管や栓が破裂する恐れがあります。水道管に損傷などがあるようなら近くの水道工事店・リフォーム会社、または水道局に連絡して修理を依頼しましょう。
寒冷地の北陸地域は、冬が最も生活する上で大変ですが、ここを乗り切って迎える春の訪れは待ち遠しいものですね。i