[富山県・築27年の中古住宅]ホームインスペクション実例集
富山市の中古住宅でホームインスペクション(住宅診断)を行いました。築27年の木造住宅でスキップフロア型住宅のホームインスペクションです。
まずは基本情報から。屋根の形状は、寄棟瓦葺き、中2階のリビングには大きな出窓があります。
物件の概要
築年数/種類 | 築27年の木造住宅 |
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屋根 | 寄棟形状 |
外壁 | サイディング壁にリシン吹付塗装 |
1.水道メーター調査
2.排水管の調査
トイレ・キッチン・浴室からの排水は外周部の配管を通って、道路の下水管へ流入します。配管内につまりや木の根が入っていないか確認していきます。写真は90度に曲がっている箇所です。
3.外壁調査
外壁材とサッシの取り合い部のコーキングが切れています。切れる原因の多くは、紫外線劣化、雨風などによりコーキング材が劣化していきます。この物件では、もともと外壁材がアルミサッシに寄りすぎており、シーリング幅が確保できなかったことも要因だと思います。
住宅における不具合は、施工不良も1つの要因となるケースもあります。コーキングの切れは、雨漏りにつながるので、すぐに補修をおすすめします。
2階サッシ下から1階にかけて雨だれが見受けられます。このまま放置すると外壁材が凍害などの不具合を発生させ、最悪雨漏りします。窓下の雨水がスムーズに流れるように、窓下に水切りを設置しましょう。
4.基礎調査
基礎換気口まわりにひび割れを発見しました。換気口まわりは、鉄筋などでしっかり補強しないと斜めにひび割れが入ってしまいます。一般的には、0.5mm以上のひび割れは、著しいひび割れとみなされ、エポキシ樹脂などで補修が必要です。
5.白蟻調査
6.小屋裏調査
2階の小屋裏を調査すると大棟付近から雨漏りの跡を発見しました。棟瓦のずれ、漆喰などが落ちてこのように雨漏りするケースがあり、補修工事が必要なケースです。
構造材の調査
住宅とって非常に重要な構造材の継手部分に隙間がありました。無垢材を使用している場合は、乾燥伸縮によりこのように隙間が発生するケースがあります。大きな地震でこういった構造的に弱い箇所に力が加わるので、金物等で補強が必要です。
最後に
今回インスペクションを行った物件では、外壁コーキングの切れ、白蟻被害、雨漏り、構造材のズレが確認できました。築15年以上経過している住宅では、今回のように屋根、外壁が劣化し、雨漏りが発生しメンテナンスが必要となるケースが多いです。
また、構造躯体の不具合は、大きな地震に備えて修理し、金物等を使い耐震補強工事をすることをお勧めします。
ホームインスペクションの依頼方法
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