住宅診断(ホームインスペクション)7つ道具
富山・石川を中心に活動するホームインスペクター加賀谷です。今回の記事では、住宅診断(ホームインスペクション)に使用している道具についてご紹します。
ホームインスペクターの必需品「7つ道具」
現場によって調査範囲は変わりますが、多くのケースでは以下の道具を持参しております。
1. レーザー水平器
こちらのレーザー水平器は、床の傾きや、壁・柱の傾きを計測する時に使います。レーザータイプなので、1mm単位で計測が可能です。
測定の基準
・壁、または柱の場合:2m程度の長さ
・床の場合:3m程度以上の長さ
※測定の間隔は以下を基準にしております
レベル | 勾配の傾斜 | 構造耐力上、主要な部分に瑕疵が存する可能性 |
---|---|---|
1 | 3/1000未満 | 低い |
2 | 3/1000以上6/1000未満 | 一定程度存する |
3 | 6/1000以上 | 高い |
2. クラックスケール
基礎のひび割れの大きさをチェックしたり、外壁のひび割れの大きさをチェックする時に使用しています。
測定の基準
コンクリートに幅 0.5 ㎜以上のひび割れ又は深さ20 ㎜以上の欠損が生じている場合は、劣化事象とみなし修理をおすすめしております。
3.ドライバー
点検口の開け閉めや外部の水道メーター、排水枡ふたの開け閉めに使用します。軽微な扉の調整等であれば、さっと直すこともあります。
4.打診棒
使用方法としては、外壁や防水床面に先端の丸い箇所を転がし、音で剥離・浮き上がりなどの不具合を調べます。記事「ホームインスペクターが教える雨漏りの発生率が高い部位トップ3」でも登場しています。
5.メジャー(コンベックス)
家の間取りなどを計測する時に使用します。
6.スマホ(iPhone)
調査報告に使用する写真は、ほぼこのiPhoneで撮影しております。
7.その他
ほかには、脚立や懐中電灯、養生材などを持参しております。
その他の家の診断で使われる特殊機材
通常のホームインスペクションでの使用はありませんが、オプション・サービス(耐震診断や断熱診断、高所点検など)に使用する機材です。
サーモカメラ
断熱診断・漏水診断を実施する場合にこの赤外線サーモカメラを使います。このカメラで外周部や内部から撮影すると撮れるのが右の画像です。
雨漏りが発生している場合は、雨水が流れた跡が画像で見えてきます。また、断熱材が不足している場合も同様に、温度が高いところは赤く、温度が低いところは青く表示されます。
シュミットハンマー
いわゆるコンクリートテストハンマーです。コンクリートの強度を図る機材です。一般的にはコンクリートは劣化によって強度は落ちないとされていますが、年数が経過したお宅に関しては、調べておいた方が良いでしょう。
木材含水率計
土台や梁など構造体と呼ばれる木材の含水率を調べます。
「含水率」とは
木材に含まれる水分の割合。一般に含水率10~13%のときに最も強度が高く、20%以上になると強度が落ちて腐りやすくなったり、白アリが発生しやすくなったりするとされる。
引用:コトバンク
高所カメラ
屋根の点検をする際、急勾配だったり、5m以上の軒高の場合、危険を伴うためこの高所カメラを使用しております。マストを立てて、先端にカメラ(画像左)を取り付けて360度撮影します。ドローンも検討中ですが、まだまだ高価なため、こちらを使用しております。
まとめ
ホームインスペクションの様子について想像がつきましたでしょうか。今後、ホームインスペクターがまだまだ増えると予想されておりますので、新規にホームインスペクター資格を取得された方も参考になればと思います。
ホームインスペクションの依頼方法
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