一戸建ては窓と出入り口に注意「防犯に強い」家の基本

意外かもしれませんが、防犯技術の進歩によって家への侵入被害は年々少なくなってきていますが、毎日どこかで被害に合っている家があることも事実です。

まもなく年末年始を迎えて地元に戻ったり、家族で集まるために家を留守にする方が多い時期です。泥棒に狙われやすい家にならないため、被害の実態から「防犯に強い家」を見ていきましょう!また、これから家をリフォームしたり新しく建てたりしようと考えている方も参考にしてみてください。

住まいを狙う犯罪

昨年発生した侵入被害の実態から見てみましょう。

「侵入窃盗」は全国で93,566件です。前年比-12.8%と12年連続で減少傾向が見られています。
このうち「住宅が対象の侵入窃盗」は平成16年以降減少しており、平成26年は48,120件で前年比-16.7%と減少傾向が続いています。これは少し安心ですね。

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侵入窃盗は「一戸建て」侵入強盗は「商店」が最も多い

侵入窃盗と侵入強盗の違いは?

侵入窃盗は「住宅・商店・オフィスなどに侵入して、他人の財物を窃取」すること。侵入強盗は「住宅・商店・オフィスなどに侵入して、暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取」することです。

侵入窃盗の場合、「一戸建て」が全体の被害数の38.5%を占めて1位となっています。一方で、侵入強盗は全体の半数以上が「商店街」で発生しています。一戸建ては2015年においては、全体の9.6%となっており、こちらも侵入窃盗と同じように減少傾向です。

一戸建てが圧倒的に狙われやすいのは「窓」と「出入口」

このデータを見ると一目瞭然ですが、泥棒が狙うのは「窓」と「出入口」。最も簡単に出入りできる場所と言えるでしょう。侵入手口としては、無締り(無施錠のところ)が1位で続いてガラス破りです。次は、これらの情報を元に防犯対策を見ていきましょう。

データ出典元:警視庁

侵入されやすい窓と出入り口を中心に対策!

1. 侵入口No1!「窓の無締り」に注意する
泥棒は事前に下見・観察して入りやすい家を見つけています。ゴミ出しの時間帯、家族の行動時間などを把握しているケースもあります。日頃から数分の外出でも鍵の書き忘れには注意しましょう。

また、換気のために「トイレ・風呂場・勝手口」にある窓を開けますよね。数分だけと思って開けたものの、気づいたら数時間そのまま外出してしまった、ということがないように気をつけましょう。

2. 「窓のガラス破り」には補助錠、面格子、複層ガラスへ

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侵入手口として次に多い「ガラス破り」とは、ガラスをハンマーなどで大胆に割るというよりも、ガラスと枠の間部分をドライバーを使ってひび割れを作り、そこから手が入る小さな穴を作って鍵を空けるという方法です。身近にある道具で、しかも短時間で穴が空いてしまいます。その他にも焼いて破る方法など様々な手段が「ガラス破り」には含まれます。

防犯対策 おすすめのポイント
複層ガラス ガラスの間に中間膜を挟んで加工された、複数枚から成るガラス。
割れにくく、割れても複数ガラスのため犯行に時間がかかります。また暖房効率をアップする効果も。
面格子 古いタイプのものは、外側から簡単に外せるものもあるので要注意。
窓に後付が可能なので手軽に防犯対策ができます。
補助錠 主な種類は着脱式と固定式があります。賃貸の家にはサッシを傷つけることなく取り付ける着脱式が便利です。どちらもお手軽な価格で購入でき、設置も容易です。万が一、窓が割られても開けるのに時間がかかるため、泥棒にとっては避けたい家ですね。

3. 死角を作らない

泥棒が好むのは、外から中の様子が分からない家です。例えば、高い塀や高さのある生け垣は泥棒の隠れ場所になります。日頃から庭の植え込みの配置を考え、手入れをしましょう。もし既に死角がある場合は、死角にセンサーライトやセキュリティーライト、音がなるものなどを設置すると入りにくくなります。

日頃から防犯に対する意識を高めておくことで、家の侵入被害は防げることが多いです。年末年始に里帰りを予定されている方、これを機会に是非見なおしてみてください!

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