カーポート・ガレージを建てる前に知っておきたいポイント。確認申請と手順・大きさ
愛車を雨・雪から守るためにカーポート・ガレージ設置を検討されている方へ、手順・気をつけるポイントを紹介していきます。
カーポート・ガレージは法律に適合する義務があります。
カーポート・ガレージは建築基準法上、建築物という扱いになります。
建築基準法2条の定義によると 建築物とは【土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱もしくは壁を有するもの】と記載されています。カーポート・ガレージなども新築住宅同様の手続きが必要になるという事です。
都市計画区域内でカーポートなどの建築物を建築する場合には、建築基準法第6条第1項の規定による建築確認申請の手続きが必要です。
引用:富山県ホームページより
ただし、建築基準法6条の2項にもあるように、防火地域及び準防火地域外において建築する場合、床面積の合計が10㎡以内なら不要です。※防火地域と準防火地域は、必ず必要になります。
以下は、カーポート・ガレージを建てるために必ずクリアしなければいけない法律になります。
- 建築基準法
- 都市計画法
※その他の法律は省略させていただきます。
カーポート・ガレージ建築前の確認事項
建築物を建てる前に建築確認申請を役所へ提出します。
確認申請のチェック項目には以下のようなものがあります。
- 建ぺい率(敷地に対して建物の建築面積の割合)
- 容積率(敷地に対して建物の床面積の割合)
- 採光(居室床面積の1/7以上の窓を設置しなければならない。)
- 用途地域(防火地域・準防火地域・法22条地域に建築物を建てる場合、制限が掛かります)
- 地区計画(地区計画内の基準に適合しなければならない。)
- 仕様規定(基礎コンクリートの寸法、柱・梁等の太さ、積雪荷重など)
ほんの一部を上げましたが、すべてがクリア出来てようやく建物が建築出来ます。
カーポート・ガレージを建てる手順
以下は大まかな工事の流れになります。
- 依頼者から工事店へ依頼
- 現地調査
- 工事店にて法律に適合できるかチェック
- 適合なら見積書・図面作成
- 工事請負契約
- 確認申請提出
- 確認済証交付
- カーポート・ガレージ工事
- 完了検査
- 検査済証交付
- 引き渡し
カーポート・ガレージの大きさを決める判断材料
「私の家は、ランドクルーザーとジムニーに乗っているけどカーポート・ガレージに入るかな?」と迷われている方。
カーポート・ガレージの大きさを決める場合、乗り降りのスペース、タイヤ置き場、全長など計算して総合的に判断が必要になります。ガレージの幅・奥行の寸法を計画的に決めることで、使いやすいものになります。車のドアの開閉した場合の寸法や、通路幅などは、事前に確認をおすすめします。
以下は、人気車種・外車の大きさとカーポート・ガレージの大きさになります。
国産車人気車種の大きさ
- ヤリスクロス トヨタ 全長4180mm 全幅1765mm
- ライズ トヨタ 全長3995mm 全幅1695mm
- ハリアー トヨタ 全長4740mm 全幅1855mm
- N-BOX ホンダ 全長3395mm 全幅1475mm
- アクア トヨタ 全長4050mm 全幅1695mm
参考までに:クラウン 全長4895mm 全幅1800mm
※新車乗用車販売台数月別ランキングの上位車種を記載しております。
2021年9月のデータです。
外国車人気車種の大きさ
- ベンツCクラス 全長4751mm 全幅1820mm
- BMW3シリーズ 全長4715mm 全幅1825mm
- MINIクロスオーバー 全長4315mm 全幅1820mm
カーポート1台入り(YKK製ジーポート)
- 奥行-幅(55-30)の場合 全長5456mm 柱芯2878mm
- 奥行-幅(60-30)の場合 全長5966mm 柱芯2878mm
カーポート2台入り(YKK製ジーポート)
- 奥行-幅(55-48)の場合 全長5456mm 柱芯4668mm
- 奥行-幅(55-55)の場合 全長5456mm 柱芯5268mm
- 奥行-幅(60-60)の場合 全長5966mm 柱芯5868mm
※注意:カーポート柱内間の寸法は、柱寸法120mmを引いた値です。
ガレージ車庫
(住まいるオスカーオリジナルガレージ キャナディー)
●2台入り C2タイプ 奥行き5915mm 幅5915mm
●3台入り C3タイプ 奥行き5915mm 幅9555mm
キャナディの価格について
オリジナルガレージ車庫「キャナディ」の価格については、お問い合わせ下さい。
カーポート・ガレージ設置時に一番重要な事
建物を建てる場合、『災害が起きても最低限倒壊しない』、『生命は守る』という大前提があります。
確認申請をするという事は、「安心・安全な建物ですよ」というお墨付きをいただくということかもしれません。世の中には申請もしない工事店もありますので、見積をチェックするときに確認申請の有無さらに、基礎の大きさを確認することをおすすめします