[富山県・築37年の中古住宅]ホームインスペクション実例集

本日は、富山市の中古住宅でホームインスペクション(住宅診断)を行いました。築37年の木造住宅で今回が初めてのホームインスペクションです。今回はその様子をお伝えしたいと思います。

まずは基本情報から。屋根や外壁は1960年~1980年頃の住宅には多い「一般的なスタイル」と言えます。

物件の概要

築年数/種類 築37年の木造住宅
屋根 入母屋形状
外壁 モルタル壁

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1.外壁調査

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外壁チェックでは大きなひび割れが見つかりました。モルタル壁は、地震などの揺れ、躯体の動きによりひび割れが発生しやすいので、このようなひび割れは多くの物件で見受けられます。ひび割れの大きさによっては、雨水が侵入し、内部へ雨漏りが発生する場合もあります。

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クラックスケールで図ってみると、幅1.3mmほどの隙間が発生しておりました。0.5mm以上のひび割れは、雨水が容易に内部に侵入しやすいため、シーリング材で補修することをおすすめしています。

2.外周部調査

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サンルーム下に雪囲いに使用する木材などが保管されています。このように湿気の多い外部に木材などを放置すると、将来的にシロアリの発生要因となるケースがあります。すぐに撤去をおすすめします。

3.排水管調査

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雑排水や汚水配管は、このようなインバート枡が設備ごとに設けられています。油汚れや浮遊物などで詰まりがないか全箇所チェックしていきます。

4.屋根瓦調査

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棟瓦の通り、番線に切れがないかチェックします。一部番線が錆びており、定期的な確認が必要です。今後、棟瓦が風や地震でずれたり、番線が切れた場合は、積み直しが必要になります。

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谷形状となっている箇所には、板金が施工されています。こちらのお宅では、谷板金部分が銅製から鋼板製へ部分交換されているため、雨漏りの心配はなさそうです。

5.床下調査

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和室畳をめくってみると、シロアリの蟻道が発見されました。これは、シロアリが木材を食べている可能性が大です。

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床下へ潜ってみるとシロアリによる木材の被害が発見されました。シロアリに食べられた箇所の修理と薬剤散布による駆除工事が必要です。

最後に

今回インスペクションを行った物件では、外壁のひび割れやシロアリ被害が確認できました。

築15年以上経過している住宅では、屋根、外壁が劣化しており、メンテナンスが必要となるケースが多いです。給水、給湯配管に鉄管が使用されている場合は、水漏れなどの不具合が発見されることもあります。

多くの住宅では、気づかないところで雨漏り被害やシロアリ被害が発生しております。後々大きな被害とならないためにも、定期的に専門家へ相談することをおすすめします。

ホームインスペクションの依頼方法

ホームインスペクションをご依頼されたい方は、インスペクション専用ページから申込み下さい。
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※住まいるオスカーのホームインスペクションでは、主なサービス範囲が富山県・石川県になります。それ以外の北陸地域にお住まいの方は、別途交通費などが発生する可能性もありますが、お気軽にご相談ください。